1人でもできる国内外のメタバースサービスまとめ
2023年1月15日(日)更新
メタバースといえば、様々な国内外の企業が参入し、多くのサービスが生まれていますが、実際メタバース空間を利用してイベントや、企業活動をしようとなると、かなりの費用がかかります。サーバーを立てオリジナル空間を創り、アバターを整備しなど、数百万〜数千万の費用がかかる場合もあります。
今回はメタバースを試してみたいけど、予算もまだそこまでかけられない、また最初の一歩を気軽に踏み込みたいという方のために、国内外のメタバースサービスをまとめました。メタバースはまだ過渡期であり、サービスも日々生まれていますのでこちらに随時追加していきます。
メタバースとは?
メタバースは、meta(高次の、超える)と、universe(宇宙、万物、森羅万象)が組み合わされた創られた造語で、現在はインターネット上の仮想世界・仮想空間サービスを指すことが多いですが、インターネットの次の到達する概念としても考えられています。
3D空間が創られていれば、メタバースと大きく括るというイメージが国内ではありますが、メタバースの定義は何か調べてみました。
メタバースの定義
古くはMMORPG、Second Life、オンラインゲームなど、仮想空間を用いたサービスは多くリリースされてきましたが、諸説ありますが、メタバースの定義として、国内でも「ザ・メタバース 世界を創り変えしもの」といった書籍も出版している、メタバースの第一人者でベンチャーキャピタリストのMatthew Ballは「The Metaverse: What It Is, Where to Find it, and Who Will Build It」にて、以下の7つを上げている。
Be persistent
永続的であること
Be synchronous and live
リアルタイムに同期すること
Be without any cap to concurrent users, while also providing each user with an individual sense of “presence”
同時接続に上限を設けず、ユーザーが個別の存在感を獲得できること
Be a fully functioning economy
経済が機能していること
Be an experience that spans
様々な体験が拡張されていること
Offer unprecedented interoperability
メタバース上のモノが他のサービス・空間に相互に持ち運べること
created and operated by an incredibly wide range of contributors
企業や個人の垣根を超えて、幅広い参加者によって運営されていること
メタバースは過渡期であり、この定義も変化し続ける可能性もありますし、一つの見解で、この方向性を目指しているという段階だと思いますが意識することでメタバースとは何か?の理解が深まりそうです。
メタバースサービスまとめ
Spatial(スペイシャル)
アメリカのスタートアップSpatial Systemsが提供するメタバースサービスspatial。ブラウザ、VRヘッドセット、モバイルアプリに対応。クリエイターやブランドがメタバースに独自のスペースで、カルチャーを共有できるようにと言うコンセプトを掲げ、サービスが提供されています。
メタバースの始め方-Spatialのアカウント作成から基本操作まで
Spatial(スペイシャル)でメタバース空間を作成 -テンプレート選択〜基本設定まで
The Sandbox(ザ・サンドボックス)
The Sandboxのアカウント作成には、ブロックチェーンのウォレットが必要となり、その他のメタバース空間よりは若干ハードルが高め。ウォレットと連携する理由としては、プレイヤーがEthereumブロックチェーン上で自分の資産からバーチャル体験を作り、所有し、収益化できることが特徴的です。
様々な企業がIPが参入し、サンドボックス上の土地(LAND)の高騰が国内でも話題になりました。
Decentraland(ディセントラランド)
カリフォルニアを拠点とする非営利団体「Decentraland Foundation」が手掛けるメタバースプロジェクト「Decentraland」。仮想空間内で設置されている施設やゲームなどを楽しむことができます。また、Decentraland上の土地でを購入し、自分のコンテンツ作成なども可能です。
「DAO(分散型自立組織)」による運営が行われているのも大きな特徴の一つです。
horizon world(ホライゾンワールド)
Meta社(Facebook)が手掛けるメタバースプロジェクト「Horizon Worlds(ホライゾンワールド)」。Horizon Worldsは、現状はWEBブラウザやスマートフォンでは無く、同社が手掛ける、VRデバイスでアクセスするメタバースとなっています。
多くのメタバースがマルチプラットフォームで展開される中、VRデバイスを中心としたメタバースは現状はハード制約など多くの壁がありそうですが特異点を超えると大きく飛躍しそうではあります。
https://www.oculus.com/horizon-worlds/?locale=ja_JP
Second Life(セカンドライフ)
Second Life(セカンドライフ)は、アメリカのサンフランシスコに本社を置くリンデンラボ(Linden Lab)が提供する、3DCGで構成されたインターネット上に存在するメタバース空間。その歴史はかなり古く、2000年代には世界から注目をあつめ、当時も土地を購入する、セカンドライフ上で仕事をして稼ぐなどが話題となった。
セカンドライフは今もサービスを続けており、多くのユーザーがログインし、セカンドライフ上の通貨リンデンドルの流通も盛んとのこと。一時期は勢いが日本ではなくなりましたが、メタバースの興隆により再び注目を集めています。
https://secondlife.com/?lang=ja
VRChat(VRチャット)
VRChat(VRチャット)はVRChat Inc.によってソーシャルVRプラットフォームとしてスタートしました。まだメタバースという言葉完全に定着する前からユーザー参加して様々なワールドが創られ、イベントが開催されています。
国内でも、多くの企業が取り入れており、バーチャルマーケットやサンリオの「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」や日産自動車株式会社のバーチャルギャラリー「NISSAN CROSSING」などの会場としても利用されています。