キャラクター+フロップデザインを生成AIでブラッシュアップ
ラフスケッチからのキャラクターの原案生成補助については、「ラフスケッチから生成AIでキャラクターの方向性を定める」、「髪型を付記したラフスケッチで生成AIでキャラクターのイメージを固める」、「全身の三面図のラフから生成AIでキャラクターを描く」、「生成AIによるキャラクターデザイン+表情パターン+プロンプトによる衣装制御」など、様々な方法で検証してきましたが、今回はキャラクターの大筋の要素はきまりつつ、人物以外のキャラクターに影響を与えるオブジェクトのフロップデザインを含んだラフデザインを生成AIを利用してブラッシュアップする検証を行っていきます。
生成AIにインプットしたキャラクターラフデザイン
大きな尻尾のポーチが印象的なキャラクター。フロップデザインしてポーチの構造や中身、ドリンクなどが描かれています。これらの要素を保ったまま、生成AIで塗りなどをブラッシュアップしていきます。
ブラッシュアップしたキャラクターデザイン
今回はあえて、そのままではなくてカラーリングに関してのプロンプトは入れずガラリと変えて、デザインのアイデアを広げるために、AIに任せる部分を多くし、全体の輪郭は保ったまま生成しました。
ステップ数も増やさず、あえてラフラフな印象で仕上げることで、ここからフィードバックできるアイデアも生まれそうです。
アニメ制作における活用方法
キャラクター+プロップデザインのブラッシュアップについて、アニメの制作工程では、キャラクターデザインとプロップデザインを担当するデザイナーが同一ではなくそれぞれ専門デザイナーが行う事が多く、制作チーム内には様々な意見があり、それらをディレクションしながら調整する作業がデザイナーには発生します。
チームとして、初期段階から同時に検討が進めれると、後工程への時間確保やデザインイメージの共有認識を行えるので、チームでの意思疎通がはかれ、より良いデザイン作成に繋がると感じました。
特に今回は、人物だけではなくプロップデザインの分野でもラフアイデアを元にバリエーション制作や質感などのブラッシュアップ検討も行える事が検証できた事はアニメ制作において大きな発見だと感じました。(K&Kデザイン)
AIアニメプロジェクトについて
株式会社tazikuと株式会社K&Kデザインが共同で、AIを用いたアニメーション制作にチャレンジするプロジェクト。生成AIを従来のアニメの制作フローに組み込み、クリエイターがより創造的な作業に専念できる環境の創出を目指しています。
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