PixVerseの「シャークサマー」エフェクトを試す|最新AIで実験 Vol.48

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。
今回は、PixVerseの「シャークサマー」エフェクトに挑戦します。テンプレートのコンセプトは「危険に触れ、スリルを味わう」。サメの迫力を日常空間へ持ち込む、夏向けアドベンチャーテンプレートです。
使用素材
AIインフルエンサー「おむすびちゃん」のポートレートです。ナチュラルな蛍光灯のライティングに包まれた電車の車内で、白いTシャツとデニムを着用したおむすびちゃんがポールに寄りかかる姿を捉えています。背景の走行感ある窓外風景にはほどよいブレを残しつつ、被写体の肌や表情はくっきりと映し出されているため、エフェクト適用後のディテール干渉を最小限に抑えつつ臨場感を演出できる点が魅力です。

出力結果
生成された動画は、おむすびちゃんが地下鉄の座席に座る日常的なシーンから始まります。視線を落とした自然な表情から突如としてサメが画面外から現れます。おむすびちゃんの膝のあたりにぬるりと侵入するような形、水泡がサメの周囲に浮かび始め、画面上部にまで立ち昇るような演出が加わります。
「サマーシャーク」エフェクトは、水中の光の屈折や微細な泡の表現、そしてサメの存在感を通じて、日常空間を一瞬で海中のサバイバルシーンへと変貌させるテンプレートです。固定カメラとエフェクトの調和によって、「ごく普通の風景が突然、危険な状況に変わる」というインパクトを残します。
この技術は、海洋冒険コンテンツのプロモーション映像、テーマパークや水族館の誘致動画、夏フェスやサマーキャンプの告知ショートムービー、教育用マルチメディア教材、SNSのエンタメ広告など、幅広い用途での活用が期待できるでしょう。
次回も、PixVerseのポテンシャルを探っていきます。
引き続き、お楽しみください。