Spatial (スペイシャル)有料プランでできることまとめ
Spatial(スペイシャル)でイラストレーションプロジェクトの展覧会を開催しているのも有り、今後も利用していく可能性も非常に高いメタバースプラットフォームなので、有料版Spatial+に加入しました。
今回は有料版Spatial+でできること、Free版との違いを細かく解説していきたいと思います。
有料版Spatial+について
Spatial+の説明には、「よりメタバース上での体験を、監修・監督・コントロールされたもので開催したいクリエイターの方へ」とされていて無料版でできることに加えて、以下の機能がプラスされており、月払いだと25ドル。年払いだと20ドルとなっています。
有料版で加えてできること
・トークンゲートによるスペースへのアクセス制御
・オーバーフローグループ:インスタンス化され、最大500人が1つのSpaceを体験できます。(1スペースあたり50人、オーバーフローは10スペースまで可能)
・ホストツールの利用
・ライブ翻訳
となっており、順番一つずつ詳しく解説していきたいと思います。
有料機能について
トークンゲート
トークン・ゲートは、Spatial+のユーザーが指定したNFTを所有するユーザーのみにスペースへのアクセスを制限が可能です。
スペースの参加者は、NFTが入ったMetamaskウォレットをSpatialアカウントに接続している必要があります。ユーザーがスペースに参加するために必要なトークンを所有していない場合、OpenSeaで購入することができます。
まだまだハードルは高そうですが、NFT所有者のクローズなパーティーなどで特別感を演出できそうです。
トークンゲート操作方法は公式マニュアルから
https://support.spatial.io/hc/en-us/articles/7550356634388
オーバーフローグループ
基本的に1スペース50人までですが、50人を超えた場合、空間が複製され、最大10スペース500人までのイベントが開催可能となります。メニューからそのスペースのインスタンス化を有効/無効で設定することができ、50人限定とすることもできるみたいです。
ユーザーについては、最初に利用可能なインスタンスに自動的配置され、Web上の参加者メニューからグループの表示や切り替えが可能とのことです。最大収容人数に達した場合、ゲストには参加できない旨のメッセージが表示されます。
原則として、各インスタンスでゲスト数の制限を設けることはでず、特定のインスタンスに、特定のユーザーをいれるということも現状はできないということです。また途中で接続が切断された場合、再接続すると最初に利用可能なインスタンスに移動します。
インスタンス間でコンテンツのライブアップデートなどはできず、1つのインスタンスでビデオをスクリーンシェアしても他のインスタンスで表示はされず、ゲストやホストがインスタンス間でコミュニケーションをとる方法は現状無いとのことです。
展覧会など、特定のコミュニケーションが発生しないイベントについては問題なく利用できそうですが、ライブイベントやコミュニケーション機能を用いた、商談や個別コミュニケーションなどについてのイベントなどについては50人をMaxとして考えないと成り立たないですね。
オーバーフローグループ公式マニュアル
https://support.spatial.io/hc/en-us/articles/7612977910420
ホストツールの利用
イベントをよりコントロールするために、ホストツールをつかって様々な空間の制御が可能です。Spatial+のユーザーであれば、Web、モバイル、HMDのどのデバイスからでも利用可能です。
ホストツールの機能
・参加者全員をミュートする
・参加者をキックする
・参加者をBANする(1時間、24時間、または永久に)
・参加者のアクセス禁止を解除する
・ユーザーを呼び出す
・ユーザーを座席に送る
・ルームを最後に保存した状態に戻す
・ユーザーがコンテンツを追加することを許可/禁止する
・コンテンツのダウンロードを許可する/禁止する(2Dと3Dの両方のアップロードされたコンテンツに適用されます。)
・ホストコンテンツ編集の有効化/無効化
・環境を変更する」を「有効」にするか「無効」にするか
・ルームの保存をする/しない
・ルームをクリアする 有効/無効
ホストツール公式マニュアル
https://support.spatial.io/hc/en-us/articles/360057390011-Host-Tools-in-Spatial-
ライブ翻訳
スペースのオーナーがSpatial+のアカウントの場合、そのスペースにいるすべてのユーザーがライブ翻訳を利用することができるようになります。
対応言語など設定については公式マニュアルから
https://support.spatial.io/hc/en-us/articles/360059202851-Live-Translation
特性を理解して、イベントを設計
Spatial(スペイシャル)は素晴らしいメタバースプラットフォームですが、全てが完全に自由にというわけには行きません。こういったプラットフォーム特性を十分に理解してイベントを設計する必要がありますね。