イラストレーションから3DCGまで画像生成ジェネレーティブAIまとめ
Cute 3d rendered cat in a cyberpunk city.(DELL-E2/プロンプト)
更新日:2023年1月21日
昨年急激に精度を増して話題になったジェネレーティブAI。テキストからイラストや3Dデータを生成してくれるというもので、多くの人は見聞きしているけど触ったことはまだ無いサービスだと思います。
AIによる生成は賛否両論あると思いますが、機械化やIT化と同じ流れだと感じており、使いこなしてクリエイティブな活動を補佐してもらうものという認識でいます。今後付き合うべくツールの一つとして様々なジェネレーティブAIをまとめてみました。
ジェネレーティブAIとは?
ガードナー社が2022年の「戦略的テクノロジーのトップ・トレンド」として発表したのが始まりで、ジェネレーティブAIとは大量の教師データを元に似たものを生成するAIとは異なり、創造的な制作物を生み出す、次世代AIとして定義されています。
基本はテキストで指示をして生成する
ジェネレーティブAIは現在は呪文と言われるAIに指示するテキストを使って生成していきます。この呪文のワーディングで全く生成結果が異なるため、優れた呪文を集めたサイトや呪文を生成するためのサービスなども発表されています。
ジェネレーティブAI 画像生成
Stable Diffusion
オンラインでもサービスが公開されており、手軽に利用することが可能。フォームにプロンプト(呪文)を入力すればイメージを返してくれます。
Stable Diffusionは学習済みのウェイトとともにソースコードを公開しオープンソース化されており、様々なサービスの基盤としても利用されています。規約はありますが、ユーザーは、生成された画像の権利を所有し、自由に商用利用可能。
https://stablediffusionweb.com/
NovelAI Diffusion
NovelAIは無料利用はできない有料会員制のサービスです。元々小説の自動生成サービス行っていたが、画像生成にも対応。ベースは、Stable Diffusionを利用していますが、独自のカスタマイズを加えたものになっており、キャラクターイラストを描く精度が高いのが特徴です。
Stable Diffusionを引き継ぎ、NovelAIで制作したイラストの著作権に関しては、NovelAIに帰属せず収益化も可能ですが、自身で著作権を侵害していないかの確認などリスクは管理する必要があります。( https://docs.novelai.net/image/faq.html )
Midjourney
Midjourney(ミッドジャーニー)は、テキストのプロンプト(呪文)から画像を生成する人工知能プログラムでStable DiffusionやDALL-Eとは根幹のベースは異なります。アーティストをMidjourneyの競争相手ではなく、アーティストのためのラピッドプロトタイピングに使ってもらえるようなものを目指しているということ。デジタルアートコンペティションでは、Midjourneyが作成した画像「Théâtre d’Opéra Spatial」で優勝したというニュースも話題になった。
https://midjourney.com/home/
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nijijourney(にじジャーニー)
Midjourneyのキャラクターイラスト特価版nijijourney(にじジャーニー)、NovelAIのMidjourneyベース版とも言えるものです。英語だけではなく、多言語のプロンプト(呪文)にも対応しており、日本語、韓国語、中国語が現状対応しているようです。
DALL E2
人工知能を研究する非営利団体、OpenAIによって開発されたジェネレーティブAI「DALL E2」。ログイン時にクレジットが付与され、何点かの生成は無料で利用できますが、付与されるクレジットを使い切った後は、毎月無料で付与されるのを待つか、有料でクレジット追加することで利用が可能です。
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Coming Soon…
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Coming Soon…
使いこなすには修練が必要
思い通りのクリエイティブに仕上げるには、ジェネレーティブAIを使いこなす修練が必要で、とりあえずの出力はできるけど、こんな絵を書いてほしいという細部までのオーダーはなかなか大変です。適切なプロンプト(呪文)がかけないと、取り急ぎから先は厳しい印象でした。これは現実にデザイナーにオーダーする感覚に近いかもしれません。
自身のクリエイターとしての存在価値を真剣に考える
tazikuはクリエイティブを扱う会社でもあります。商業デザインは日本は特殊性はありますが、WEBサイトで参考にできるデータは山のようにありますし、レイアウトやデザインのパターンも限りがあります。
今後ジェネレーティブAIが発展してくれば間違いなく、その仕事の価値は転換する時期がくると思います。ジェネレーティブAIの発展に合わせて、どんな価値がクリエイターとして社会に提供できるのか?真剣に考える必要がありそうです。