NFTには何が記録されている?含まれるデータと紐づくデータについて
多くの作品が生まれ、国内でも話題になっているNFT(Non-Fungible Token=非代替性トークン)。購入したことがある、プロジェクトに関わった事があるという方も徐々に国内でも増えてきていると思いますが、NFT関連で良く質問されることを順番にまとめていきます。
今日は、NFTには何が記録されていて、どんなデータが含まれ、何と紐づいているのか?をまとめました。
NFTに記録されているデータ(ERC721規格)
インデックスデータ / オンチェーン
・Token ID
・保有者アドレス
・TokenURI(メタデータへのリンク)
メタデータ / オフチェーンの場合が多い
・NFTの名前
・NFTの説明
・imageデータのURL
画像や動画データ / オフチェーンの場合が多い
現状では、ブロックチェーンに一度に書き込めるデータ容量が限定(イーサリアムの場合、一度に書き込めるデータサイズは約46.8KB)されているため、多くの場合、NFT上に画像や動画データが記録されず、画像や動画データの有りかを示す、URLの文字列がチェーンされている形になります。
上記のデータの性質上、NFTの永続性が懸念されており、本当に資産になるのかなどについては懐疑的な意見も聞こえます。現状は、NFTは所有を表す保証書のようなもので、実際の表示データは別で管理されているようなイメージとなります。
フルオンチェーンNFT
書き込める制約で多くの作品が画像や動画データは含まれない場合が多いということは逆にサイズを限定すれば、全てをブロックチェーン上に書き込めるということにもなるため、作品サイズを限定し、NFTアートで画像など作品そのもののデータを含めて全ての情報がブロックチェーン上記載する「フルオンチェーン」で制作している作品もあります。
CryptoPunks(フルオンチェーン作品)
https://www.larvalabs.com/cryptopunks
正しく理解し適切なNFTと付き合う
現状は、NFTというと高額なデジタル商品というイメージで、概念も知識も人それぞれといった状況です。フルオンチェーンが理想的ではありますが、現状では、難しい場合が多いです。
NFTを購入する際は、どこで、なにが保証されているのか、どんなデータ構造なのかを正しく理解し、購入するようにしましょう。