「メガノエリカ:ギガンティック・ジャーニー」ティザームービーメイキング
先日「taziku、生成AIを活用した実験的なアニメプロジェクト「メガノエリカ」をK&Kデザインとスタート」というプレスリリースで公開した、生成AIを利用したアニメ制作プロジェクト「メガノエリカ:ギガンティック・ジャーニー」ですが、ティザームービーを同時に公開させていただきましたが、今回はそのメイキングを簡単に紹介したいと思います。
ChatGPTでコンセプトやストーリーを固める
まずはコンセプト、ストーリー作りはチャットGPTで行いました。様々なアニメのシナリオが提案されていく中、絵的にも面白くなりそうな、巨大な女の子が活躍する物語を中心にシナリオを構築していきます。
シナリオはそのまま利用しているわけではなく、ベースメントはChatGPTを利用し、K&Kデザインとミーティングをしながら細部を詰めていきます。
完成した大枠のストーリー
エリカは生まれつき巨大な少女。人とは違う生活を送りながら、自身の特異性を受け入れながら、社会の付き合い方を学ぶ。ある日、町に災害が襲い、エリカはその巨大さを活用して町の人々を救う。その行動は、町の人々とエリカの関係性発展のきっかけとなり、彼女自身も自己を受け入れる一歩となる。この物語は、違いを受け入れ、多様性を尊重する大切さを伝える物語。
メインビジュアルを制作にも工夫
ストーリーからメインビジュアルを生成していきます。今回のポイントはアニメなので、女の子の大きさや違和感が解りにくくなってしまうというところから、女の子の塗りと背景になっている塗りを変えるところ。ただし別々にはアウトプットせず、生成AI一発で出したいというところからプロンプトを試行錯誤し、街の塗り方と女の子の塗り方を塗り分けたようなメインビジュアルを生成しました。
メインビジュアルからZoomOutでカットを制作
生成AIが中心になるようなティザー動画を作成したいといいうことで、今回はMidjourneyで実装された、zoom-out機能を利用しようという話になり、生成したメインビジュアルをベースにZoom-outを重ねていきました。何枚か静止画を以下に載せておきます。
多少破綻したり、変なオブジェクトが入っても、それは味として受け入れ、全部で15枚のZoom-outの静止画を生成しました。
アフターエフェクトでズームアウトをつなぐ
完成した静止画をアフターエフェクトで繋いで行きます。この時の誤算は前後にキーフレームを打って画像並べれば行けると思い込んでいて、実際その方法で実施した場合、画像と画像の間で何故か引っかかりが起きてしまいスムーズにズームインしてくれない問題が起きました。
色々と試行錯誤し、スムーズにズームインするムービーとなりましたが、公開タイミングを決めていたので、作業は深夜まで及びました。
プロジェクトの今後について
メガノエリカ:ギガンティック・ジャーニーを実際アニメ化するとしたらという過程のもとK&Kデザインともに必要なパーツを制作していきます。どこまでできるかは現状未知数ですが、アニメ制作の現場のDXを目指して実証実験していきます。
また経過はブログ、Twitterなどで公開していきます。