Higgsfield AIのカメラモーション「3D ROTATION」を試す|最新AIで実験 Vol.22

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。
今回は、AIプラットフォーム「Higgsfield AI」に搭載された「3D ROTATION」エフェクトを使った映像表現に挑戦しました。被写体やプロダクトがその場でスムーズに360°回転し、全方向からの視点を提供する機能です。クリーンでセンタリングされた映像は、デザイン、ファッション、プロダクトの詳細を現代的な方法で魅力的に見せることができます。
使用素材
今回使用したのは、AIインフルエンサー「おむすびちゃん」のビジュアル画像。白い立方体の台座に洗練された佇まいで腰掛けている構図で、広告撮影を思わせる洗練された印象を与えています。
衣装はクリーミーホワイトのテーラードジャケットとマッチングのミディ丈スカートによるセットアップを着用。鮮やかなブルーのボブヘアと鮮明な赤のリップカラーが印象的なアクセントとなり、手元のエメラルドグリーンのクロコダイル調ミニハンドバッグと黒のアンクルブーツが全体のバランスを整えています。
背景はモダンでミニマルなベージュのウォールと淡いグレーの床面で構成され、ブランドの広告ビジュアルを思わせる洗練された空間設計。床面は、影と光の反射によって立体感と高級感を演出しています。

出力結果
初回の生成では、モデルの姿勢や構図は美しく再現されましたが、右腕が増えるというAI特有の認識エラーが発生。プロンプトを精査し、具体的な指示を加えることにしました。
完成作品
再度生成した結果、おむすびちゃんを中心に、空間ごと静かに回転していくような表現となりました。カメラが固定されたまま、被写体が360度ゆっくりと回ることで、衣装の質感、シルエット、アクセサリーの配置などがじっくり見える構成になっています。
特に印象的だったのは、バッグの光沢やヘアスタイルが表情を変えていく点。静止しているのに映像として動きを感じられるのは、「モダンなプロダクトショーケース」としての完成度の高さを感じさせます。
「3D ROTATION」は、静止画に「立体感」「空間性」「多角的視点」といった3次元要素を付加するのに非常に効果的なツールであることが分かりました。特に今回のように、被写体全体のスタイルや雰囲気を様々な角度から紹介したいシーンでは、視聴者に包括的な印象を与える効果があります。
回転の速度や滑らかさ、視点の高さなどを精密に制御することで、製品やキャラクターのあらゆる側面を魅力的に見せられる点も大きな利点です。
この技術は、ファッションブランドの360°商品紹介、キャラクターデザインの全方向プレゼンテーション、ジュエリーや時計などの製品紹介、バーチャルモデルのポージングショーケースなど、幅広く活用が期待できるでしょう。
今後も、Higgsfield AIのポテンシャルを探っていきます。
引き続き、お楽しみください。