ジェネレーティブAIを駆使して、1時間で企業広告を創ってみた
taziku創業以前から、クリエイティブの世界に飛び込んで、数多くの企業の広告やCIなどを手がけさせていただきましたが、今回は普段クリエイティブを自身で手掛け、デザインまで行う、クリエイティブディレクター兼デザイナーがジェネレーティブAIを使って、1時間という縛りをつけて自社の企業広告を創るというチャレンジを行いました。
上手くいく、いかないはおいておいて、一つの実験として、実際に企業広告として使うわけではないけど、ジェネレーティブAI時代に向かっていく中、今後クリエイティブにどう向き合うかも考えたく、制作してみました。
ChatGPTでコンセプトの方向性を壁打ち
コンセプト設計をChatGPTで実施。可能な限り詳細な情報を入力していきます。
クライアント情報
主力事業:クリエイティブ、広告制作、企画、メタバース、ジェネレーティブAI、コンサルティング
tazikuの魅力:新しいものを早くビジネスに活用することが得意。新規性を活かした話題づくりも
ターゲット:BtoB 新しいことをしたい、新規事業をしたい企業、担当者
広告の目的:まず認知をひろげたい、目にくキャッチコピーをつくりたい
キャッチコピー
ChatGPTからの初期提案
「未来のビジネスは、ここから始まる。」
「アイデアから、未来を生み出す。」
「最新技術とクリエイティブで、新しい世界を創造する。」
「新しいことをするなら、早く始めよう。」
「革新的なアイデアをビジネスに変える。」
決定案
何度か壁打ちした結果、初期案の英語Verキャッチコピーが決定
Ideas create the future(アイデアから、未来を生み出す。)
ボディコピー
次にボディコピーを考えてもらいます。なんどかやり取りをして、ブラッシュアップして以下のボディコピーを採用しました。
ChatGPTからの初期提案
私たちtazikuは、アイデアの力を信じています。私たちが行うことは、クリエイティブ、広告制作、企画、メタバース、ジェネレーティブAI、コンサルティングといった業務を通じて、あなたのアイデアを未来へと導くことです。私たちは、新しいものを早くビジネスに活用することが得意であり、新規性を活かした話題づくりも得意です。あなたのアイデアが未来を切り拓く原動力となり、私たちはその力を具現化するお手伝いをいたします。私たちと一緒に未来を創り上げる旅を始めましょう。
決定案
tazikuは、アイデアと未来を結びつける力を持っています。私たちは、未来の可能性を広げ、新しい時代を切り拓くため、新しい価値を創造することに情熱を注ぎ、革新的なアプローチでビジネスをサポートし、クリエイティブ、メタバース、ジェネレーティブAIといった領域で未来を創り出すための武器となります。
私たちは、あなたのアイデアが、未来を変える力を秘めていることを知っています。私たちと一緒に、そのアイデアを未来へとつなげ、新しい世界を創り上げていきましょう。
グラフィックのアート・ディレクション
キャッチコピーとボディコピーをAIに伝え、壁打ちしていきます。
ChatGPTからの初期提案
例えば、未来的な都市のシーンを背景に、tazikuが提供するメタバースやジェネレーティブAIを使ったクリエイティブなビジネスシステムのデモンストレーションを行っているビジュアルが考えられます。または、未来の可能性を感じさせる新しい製品やサービスのプロモーション映像やイメージを使用することも考えられます。
決定案
鮮やかなカラーパレット:ジェネレーティブAIによって生成されるアート作品は、多様な色彩を持っていることが特徴です。tazikuの広告には、鮮やかなカラーパレットを使用することで、未来的でポジティブなイメージを伝えることができます。
ここから、このコンセプトヒントに画像生成のジェネレーティブAIで画像をつくっていきます。
グラフィックの制作
プロンプトを触りながら、いくつかのバリエーションを創っていきます。
今回はカラフルでジェネレーティブAIで生成されていく過程を描いたような女性のCGビジュアルを採用しました。植物は未来の成長と、AIを使っていても有機的な印象を感じられように意識、ベースのテイストはCGとすることで未来感を演出し、コンテンツ感も持たせました。
著作権を侵害していないか、類似画像が無いか、Googleの画像検索で確認します。AIっぽい色彩のグラフィクは引っかかってきましたが類似画像はありませんでした。
コピーとグラフィックをレイアウト
今回は1hと縛りが有るため、シンプルに文字を重ねていきます。今回はポスターを制作、Aサイズでデザイン。
最終アウトプット
もう少し文字組とかデザインをこだわりたかったけど、1hという制約があるため、ここでタイムオーバー。
日本語を綺麗に入れると、それなりに見えますね。日本の広告の独特の空気感みたいなところは演出が難しかったですが、もっと時間をかけて生成し、案を練れば創れる可能性もあるなと思いました。
きちんとコンセプトワークを固めれば、もっと上手く実際の広告レベルに近づけられるのではないかと思いました。次は人物以外でチャレンジしてみたいと思います。
創ってみての所感
補助ツールとしてはAIは優秀。壁打ちしながら詰めていく思考整理にもなり、生産性もあがりました。全部そのまま使うというよりは、インスピレーションと盲点だったところに気づかせてもらうような使い方は良いですね。
広告やクリエイティブでずっと事業を行ってきましたが、本当に驚異に感じています。ただ知ることをしないと対策も何も創れないそれは間違っていないと思うので、今後も、色々な事を試していきたいと思います。