Kling 2.0 Masterで光彩と表情の変化を動画化|最新AIで実験 Vol.9

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。
今回は、Kling 2.0 MasterのImage-to-Videoで電子ミュージックのMVのような、光のゆらめきや表情の変化を表現した動画生成に挑戦しました。
使用素材

今回の実験では、AIインフルエンサー「おむすびちゃん」の画像を使用しました。ネオンライトに照らされた空間でじっと座るおむすびちゃんの姿に、青、緑、紫、黄色の光が混ざり合い、肌の質感や表情の微細な変化、印象的な視線や口元の表現を、どこまで動的に再現できるか挑みました。
出力結果
初回の生成では、おむすびちゃんの表情のわずかな変化や首の傾きに動きが加わり、照明が紫と青に規則的に変化する効果が見られました。
ブラッシュアップ
2回目の生成では、まるで水面に反射したような光の揺らぎを追加し、おむすびちゃんの顔に当たる白い光の強調点や、胸元に現れる黄色の半透明なハイライトなど、複数の光のレイヤーがより明確に表現されるようになりました。
紫から青緑へと移り変わる照明の変化も一層はっきりとし、作品全体の世界観に奥行きが生まれました。
完成作品
最終的な生成では、変化する光に合わせたおむすびちゃんの目の動きや口元のハイライト表現、さらには肌の細部までに表現されました。さりげなく光を見つめるような視線と全体の雰囲気は、まさにMVの一場面を切り取ったかのような仕上がりになっています。
Kling 2.0 Masterで画像から動画生成することで、静止画のおむすびちゃんの表情や雰囲気、ライティングを動的な映像表現へと変換することができました。
この技術は、新作の先行イメージや、ビジュアル重視のミュージックビデオ、ブランドのティザー映像など、様々なクリエイティブシーンでの活用が期待できるでしょう。
次回は、また新たなAI実験に挑戦します。
引き続き、お楽しみください。