ChatGPT-4oでロボット生成とKling AIの「RocketRocket」エフェクトを試す|最新AIで実験 Vol.7

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。今回は、ChatGPT-4oでのフィギュア生成とKling AIの「RocketRocket」エフェクトを組み合わせた実験に挑戦しました。
ChatGPT-4oでロボットを生成する
実験の第一段階では、AIインフルエンサー「おむすびちゃん」をベースに、3Dロボットモデルを生成しました。モデルには、着物を思わせる青地にオレンジの帯、クラシックな和柄が施され、頭にはおむすび型のアイコンを配したかわいらしいデザインを採用しています。
生成にはChatGPT-4oのビジュアル理解能力を活用し、着ぐるみ風のイメージからトイロボットのような愛らしい造形に変換しました。その結果、関節やパーツの構造をしっかりと持ちながらも、柔らかい印象の親しみやすいロボットスタイルが実現しました。


宇宙船背景への置き換え
次に、、生成されたおむすびちゃんロボットの背景をKrea ChatのGemini Image Editingを使って宇宙船内部に変更しました。ロボットのフォルムと宇宙空間のハイテク感を融合させることで、まるでスペースミッション中のキャラクターのような雰囲気を目指しました。
背景の配色や光の当たり方も細かく調整し、未来的でありながらも親しみやすい空間を作り出しています。このような背景編集は、ストーリー性を持たせた映像コンテンツ制作において非常に効果的です。

Kling AIの「RocketRocket」エフェクトを試す
つづいて、ロボット画像にKling AIの「RocketRocket」エフェクトを適用しました。このエフェクトは、被写体にロケットのような噴射エフェクトを追加し、空中に飛び上がるようなアニメーションを生み出すものです。
出力結果
初回の試行では、ロケット発射の炎がロボットの体から噴き出てしまいました。また、天井が開かれておらず、空中へ飛び出す感覚が十分に表現できていないので、再度生成します。
完成作品
プロンプトを見直して生成した結果、ロケットの底から発射されて、背景との連動感を強化することができました。特に天井が開き、宇宙空間へ向かって飛び出す演出を加えることで、よりダイナミックな映像表現が実現しました。空間の広がりとキャラクターの動きが自然に調和し、まるで宇宙へ勢いよく飛び立つかのような躍動感あふれる仕上がりになりました。
今回の取り組みでは、ChatGPT-4o、Krea Chat、Kling AIという3つのAIツールを連携させることで、ストーリー性のあるキャラクターデザインと躍動感のある映像演出を作り出すことができました。
リアルな演出を実現するには複数回のプロンプト調整が必要であり、試行錯誤を繰り返すことが精度向上の鍵になることも実感しました。
この技術は、キャラクターグッズの販促映像、テーマ性のあるアニメーション制作、デジタル展示の表現拡張など、クリエイティブな分野での幅広い応用が期待できます。
次回は、また新たなAI実験に挑戦します。
引き続き、お楽しみください。