ChatGPT-4oでフィギュア生成とKling AIの「DizzyDizzy」エフェクトを試す|最新AIで実験 Vol.6

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。今回は、ChatGPT-4oでのフィギュア作成とKling AIの「DizzyDizzy」エフェクトを組み合わせた実験に挑戦しました。
ChatGPT-4oでフィギュアを生成する
今回の実験では、AIインフルエンサー「おむすびちゃん」の3Dフィギュアを生成することから始めました。青い浴衣を着た、頭におむすびを乗せたキャラクターです。
最初の画像は、青い背景に浴衣姿のおむすびちゃんが立っているデザインで、頭には大きなおむすびが乗っています。浴衣は青をベースに、オレンジ色の帯と袖口、雲や月のような和風の模様が特徴的です。赤い高下駄を履いており、全体的にポップでありながらも和の雰囲気を持ち合わせたデザインになっています。
この画像をChatGPT-4oに読み込ませ、3Dフィギュアを作成します。頭のおむすびを外すように指示を出してみました。その結果、実物のフィギュアのような完成度の高い3Dモデルが生成されました。頭のおむすびがキャラクターの隣に配置されるなど、指示通りのデザイン変更が行われました。元のイメージを忠実に再現しつつも、立体フィギュアとして展示しやすい構成に変わっています。


Kling AIの「DizzyDizzy」エフェクトを試す
次のステップとして、生成されたフィギュア画像にKling AIの「DizzyDizzy」エフェクトを適用しました。このエフェクトは、静止画像に回転アニメーションを付加できる機能です。様々なオブジェクトを自然な動きで回転させられるため、フィギュアのショーケース的な表現が可能になります。
出力結果
初回の試行では、キャラクター本体の回転には成功しましたが、おむすびの裏側(海苔の部分)が表現されませんでした。回転する際に、不自然な見た目になってしまったので、再度生成します。
ブラッシュアップ
2回目の試行では、おむすびの裏側が表現されるようになりましたが、形状が元の三角形ではなく丸みを帯びた形になってしまいました。キャラクター本体の回転は自然ですが、おむすびの形状保持に課題が残ったので、再度生成します。
完成作品
3回目の試行では、ついにおむすびの形状も保持したまま回転させることに成功しました。キャラクターとおむすび、両方のオブジェクトが自然に回転し、あたかも実際のフィギュアを展示台の上で回転させているかのような映像表現が実現しました。
今回の実験から、ChatGPT-4oが2D画像から3Dフィギュアのような立体的な表現を生成できること、そしてKling AIの「DizzyDizzy」エフェクトが静止画に自然な回転アニメーションを付加できることが確認できました。
特に注目すべき点は、複数のAIツールを連携させることで、単独では実現困難な表現が可能になる点です。2Dキャラクターデザインから始まり、3Dフィギュア化、そして回転アニメーションという流れは、従来であれば専門的な技術とソフトウェアが必要でしたが、AIツールの組み合わせによって大幅に簡略化されています。
しかし、細部の表現(おむすびの裏側など)については複数回の試行が必要であり、AIツールの精度にはまだ改善の余地があることも明らかになりました。それでも、繰り返し生成することで問題点を克服できる柔軟性があるのは心強い点です。
このような技術は、商品プロトタイプの作成、キャラクターグッズのデザイン検討、SNSでのプロモーション映像など、様々なクリエイティブシーンでの活用が期待できます。
次回は、また新たなAI実験に挑戦します。
引き続き、お楽しみください。