Kling 2.0 Masterで画像から動画生成を試す|最新AIで実験 Vol.2

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。今回は、先日リリースされたKling 2.0 MasterのImage-to-Videoに挑戦しました。
使用素材

今回の実験では、AIインフルエンサー「おむすびちゃん」の画像を使用しました。上品なワンピースを着用し、香水ボトルを手に持っているビジュアルです。背景には青い海や湖を思わせる水面と、淡い色調の石造りの壁が映っており、全体的に高級感のある雰囲気が漂っています。
出力結果
おむすびちゃんが香水ボトルを回転させて光の反射を捉え、最後にカメラを見上げるというシンプルな動きが実現されました。ボトルを見せる動作は自然に表現されていましたが、より洗練された動きにするために調整します。
ブラッシュアップ
2回目の生成では、香水のラベル部分に注目して見るシーン、その後自信に満ちた表情でカメラを見つめています。しかし、この段階ではまだ香水ボトルの中身が静止したままなので液体が揺れ動くように、さらに調整します。
完成作品
最終的な生成では、香水ボトルの中の液体が自然に揺れる表現を追加しました。その結果、おむすびちゃんがボトルをカメラに向けるときに、液体が揺れ動く様子が再現され、より本物の香水らしさが増しました。
柔らかな光の中で、おむすびちゃんのボトルを見つめる視線からカメラへの視線移動の自然さが印象的で、香水ボトルのガラス面と中の液体の動きが美しく表現される映像に仕上がりました。
Kling 2.0 Masterで画像から動画生成することで、自然で流動的な動きの表現や表情、ディテールの大幅な向上、そしてシネマティックな映像美の実現が可能になり、商品プロモーションやSNS広告、ブランドティザーなどの動画コンテンツ制作において活用が期待できるでしょう。
次回は、また新たなAI実験に挑戦します。
引き続き、お楽しみください。