Kling 2.1 Masterで砂漠の疾走シーンを動画化|最新AIで実験 Vol.34

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。
今回は、先日リリースされたKLING 2.1 MasterのImage-to-Videoに挑戦しました。
使用素材
今回使用したのは、AIインフルエンサー「おむすびちゃん」の画像です。砂漠を背景に、冒険者スタイルの衣装を身にまとい、カメラに向かって前傾姿勢で歩き出す直前、あるいは走り出そうとする瞬間を捉えた構図になっています。髪やスカーフが風に揺れ、臨場感のあるシーンを予感させる表情とポーズが特徴的です。

出力結果
生成された動画では、カメラが被写体の横を滑らかにスライドしながら追従する構図で、おむすびちゃんが砂漠を力強く走る姿が自然な動きで描かれました。髪やスカーフが風を受けて揺れるさまがリアルに再現されており、空気の流れやスピード感を感じさせます。背景には、長く伸びる影と温かみのある夕景が広がり、シネマティックな雰囲気が映像全体を包んでいます。
プロンプト設計では、カメラ位置や構図、光の演出などを丁寧に指定することで、被写体の魅力を引き立てながらも、映像としての完成度を高めることを重視しました。KLING 2.1 Masterの特長である滑らかで一貫した動作表現が活かされ、表情や動きのディテールが自然に調和した仕上がりとなりました。
Kling 2.1 Masterは被写体のダイナミックな動き・表情・カメラワークへの追従力が向上しており、画像から動画生成することで、静止画だけでは伝えきれないキャラクターの存在感や空間のリアリティを視覚的に表現できるようになります。今回のように動きのあるアクションシーンも高精度で再現され、プロモーション・コンテンツ制作など様々な分野での応用が期待できるでしょう。
次回は、また新たなAI実験に挑戦します。
引き続き、お楽しみください。