新しくリリースされた「GPT-4 Turbo」の特徴まとめ
023年11月7日にOpenAI DevDayが開催され、新しいAPIとして「GPT-4 Turbo」が発表・リリースされました。今回は「GPT-4 Turbo」の特徴や利用方法についてまとめました。
「GPT-4 Turbo」の特徴
GPT-4 Turboは、GPT-4の正当進化版で各種機能がアップデートされています。いくつか特徴的な部分がありますので以下にとりまとめました。
128Kトークンまでサポート
128,000トークンまでサポート、書籍で300ページにも相当し、正確性も向上。トークン不足で相談できなかったことも可能になります。また長文処理能力が向上されていると言われています。
学習データがアップデート
現在は、2023年4月までの情報を元に学習し、最新の情報を扱えるようになりました。
より安価な料金設定
GPT-4 Turboは今までと比べると、低コストとなっており、入力で1000トークンあたり0.01ドル、出力で1000トークンあたり0.03ドルとなっており、以前のGPT32K版と比べて、入力で1/6に、出力で1/4の価格設定となっています。
制限の緩和
GPT-4 Turboのトークン毎分のリミットが増加。開発者や企業は大量のデータを処理することが可能になり、リアルタイムでの応答や分析が求められるアプリにもより利用しやすくなりました。
様々なタスク処理機能が追加
アプリの関数呼び出し機能「Function Calling」が、GPT 4 Turboで強化、さらに、JSON modeを搭載し、jsonファイルの生成に対応。統合されているため一つのチャットでJSONを生成してくれます。
また、同じ回答が繰り返し生成できる機能「Reproducible Outputs」やトークンの生成確率をさかのぼって確認できる機能「Log Probabilities」も実装予定です。
API経由で画像入力や画像生成もTTSにも対応
「GPT 4 Turbo with vision」や「Images API」も提供されており、サービス上と同じくAPIでも機能を利用できます。また、API経由での音声合成機能「Text to speech(TTS)」も合わせて提供されています。
モデルのカスタマイズとファインチューニング
開発者は、特定のデータや目的に合わせてAIモデルをファインチューニングが可能に。これにより、企業や個人が独自の利用目的に合わせて最適化されたモデルを作成することができます。
GPT-3.5 Turboも合わせて更新
gpt-3.5-turbo-1106はデフォルトで16Kコンテキストをサポートし、入力で1000トークンあたり、0.001ドル、出力で1000トークンあたり0.002ドルとさらに低価格で利用可能。
また、かなり高速になっていて体感で3倍ぐらいのスピードで応答可能です。
まとめ
大幅に更新されたChatGPT、APIもさらに便利に安くなりました。今後もAPIを活用した様々なアプリケーションが生まれてきそうです。
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