生成AIでバーチャルファッションショーケースのプラットフォームデザイン| AI×アートディレクターでWEBデザイン vol.19

「現実を超えた、ファッションの解放」物理的制約から自由になる、新しい自己表現の場の創造。
今回のAIクライアントは、メタバース向けデジタルファッションアイテムを扱うマーケットプレイス。仮想空間における新しいファッション体験を視覚的に表現することを目指して、以下のような依頼が届きました。
企画の背景
今回のプロジェクトでは、「DIGITAL COUTURE」のバーチャルファッションプラットフォームデザインを担当しました。物理的な制約を受けないデジタルファッションの可能性と、アバターを通じた新しい自己表現の価値を伝えることを目指します。
具体的な依頼内容
クライアントから示された要件は以下の通りです。
コンセプト:「想像力が、着る服になる」
求められる印象:先進性、創造性、没入感
ターゲット:デジタルネイティブ、ファッション愛好家
主要機能:3Dビューアー、アバター試着、NFT取引
デザインアプローチ
AIモデルが着用するデジタルファッションが物理的に不可能な変形や素材表現を行うダイナミックな映像を展開。ユーザーの写真をアップロードして自分自身にデジタルファッションを試着できる機能を紹介。様々なメタバース空間での着用イメージやクリエイター情報を、没入感のあるギャラリー形式で表現しています。
ブラッシュアップと完成デザイン



暗めの背景に浮かび上がる鮮やかなデジタルファッションが際立つビジュアル設計。3Dモデルは自由に回転させて細部まで確認でき、素材の質感やアニメーション効果もインタラクティブに体験可能。各アイテムのデザインストーリーや使用可能なプラットフォーム情報も視覚的に表現し、クリエイターとのコミュニケーション機能も実装しました。
アートディレクターの考察
物理的な布の挙動や重力に縛られないデジタルファッションの世界観を表現することができました。苦労したのは、生成AIで作成したバーチャルモデルに多種多様なデジタルファッションを着せる際に、現実のファッション写真の構図や光の当たり方を参考にしながらも、デジタルならではの非現実的な表現のバランスを取ることでした。
通常のECサイトの枠を超え、ファッションを「所有する」から「体験する」への転換を促す視覚表現を工夫しました。これにより、メタバースファッションの新しい可能性を直感的に理解できる体験設計が実現できたと考えています。
プロジェクトから得た学び
このプロジェクトを通じて、デジタルアセットの価値表現という新しい課題に向き合うことができました。特に、物理的に存在しないものの魅力や価値をどう伝えるかという挑戦は、これからのメタバースコマースにおける重要な示唆となりました。
次回は、また新たなジャンルのWEBサイトデザインに挑戦します。
引き続きご期待ください。