PixVerseの「クレイジーバルーン人間」エフェクトを試す|最新AIで実験 Vol.52

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。
今回は、PixVerseの「クレイジーバルーン人間」エフェクトに挑戦します。テンプレートのコンセプトは「はじけろ、バルーン人間!体裁なんて誰が気にする?」。カッコよさや整ったスタイルを一気に脱ぎ捨て、全力で“変身の滑稽さ”に振り切る、ユーモアとインパクトの塊のようなテンプレートです。
使用素材
AIインフルエンサー「おむすびちゃん」のポートレートです。カラフルなタイルが並ぶ壁を背景に、ブルーのボブヘアと濃色レンズのサングラス、マスタードイエローのトップスという鮮烈なビジュアルで、無表情のまま正面を見つめています。意図的に“体裁を気にしていない”ような佇まいが、テンプレートのコンセプトと見事に合致するカットです。

出力結果
生成された動画は、ポップで整ったスタートフレームから始まり、突如としておむすびちゃんがバルーン人間に変貌。さらに、サングラスは黒縁眼鏡になり、クールだった印象が一転してコミカルな存在へと変わっていきます。エフェクトは大胆かつテンポよく進行し、変化の過程が非常に楽しめる構成になっています。特に、無表情から一気に“顔面崩壊”するタイミングは見どころ。背景のカラフルさと組み合わさって、視覚的にも記憶に残る仕上がりになっています。
「クレイジーバルーン人間」エフェクトは、見た目の整いすぎた日常に、破壊的な“おかしさ”を注入するテンプレートです。無表情や静止状態といった「変化前」の落ち着きを強調することで、変身後のギャップが極限まで引き立ちます。ユーモアのある演出や風刺的なシーンにも非常に有効です。
この技術は、コメディ系ショートムービー、ユニークな自己紹介映像、SNS向けのエンタメ系広告、シュール系アニメーションのOP演出など、個性を強調した映像作品での活用が期待できるでしょう。
次回も、PixVerseのポテンシャルを探っていきます。
引き続き、お楽しみください。