PixVerseの「ホッキョクグマ出現!」エフェクトを試す|最新AIで実験 Vol.51

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。
今回は、PixVerseの「ホッキョクグマ出現!」エフェクトに挑戦します。テンプレートのコンセプトは「一頭のホッキョクグマが突然現れてあなたを抱きしめた」。日常の静けさを破るように現れる大きな存在が、見る者に驚きと温もりを同時に与える、ユーモラスかつ心あたたまるテンプレートです。
使用素材
AIインフルエンサー「おむすびちゃん」のポートレートです。初夏の緑が心地よい公園の木陰、ボブヘアにスポーティーなTシャツをまとった姿で、木漏れ日の中で静かに佇むシーンを撮影。上半身を中心に構図をとることで、背景に「何かが現れる余白」を残し、テンプレートとの相性を重視しました。

出力結果
生成された動画は、冒頭から涼しげな木陰の中にたたずむおむすびちゃんが正面を向いて静かに映し出されます。映像の中盤、突如として彼女の背後に大きなホッキョクグマが現れ、優しく両腕で抱きしめるようなモーションを見せます。合成の精度は高く、ホッキョクグマの動きも滑らかです。特に優れていたのは、おむすびちゃんの表情です。唐突な“登場”にもかかわらず、わずかに驚いたような、けれども受け入れるような柔らかさを湛えた目元が印象的で、映像にリアリティと余韻を与えています。
「ホッキョクグマ出現!」エフェクトは、日常の穏やかな時間に突如訪れる“異質なやさしさ”をテーマにしたテンプレートです。巨大な存在に包まれるというシチュエーションを、シュールになりすぎず、むしろ温かくまとめてくれる演出力が特長です。
この技術は、癒し系のショートコンテンツ、キャラクターPR、動物テーマの映像プロモーション、SNSでのエモーショナルな投稿、または“癒されたい”をキーワードにしたマーケティング素材など、幅広い活用が期待できるでしょう。
次回も、PixVerseのポテンシャルを探っていきます。
引き続き、お楽しみください。