Kling AIの「PixelPixel」エフェクトを試す|最新AIで実験 Vol.44

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。
今回は、Kling AIの新しいエフェクト「PixelPixel」に挑戦します。このエフェクトは、実写画像をドット絵スタイル(ピクセルアート)に変換し、その後動画化まで可能にするものです。手軽に自分だけのピクセルアートを作れる点が最大の魅力です。
使用素材
今回はAIインフルエンサー「おむすびちゃん」のレトロゲームセンターでの実写画像を用意しました。アーケードゲーム台の前に白いプリントTシャツを着たおむすびちゃんが、カラフルなネオンライトに照らされている構図です。ゲームセンター特有の色とりどりの光源が、ピクセルアートの表現力を最大限に活かせる理想的な素材となっています。

画像をピクセルアートスタイルに変換
レトロゲームセンターの実写画像をKling AIの「PixelPixel」エフェクトに投入した結果、興味深い変換結果が得られました。
背景のレトロゲームセンターは見事にピクセルアート化されています。特にアーケードゲーム台の色彩は、実写の自然な光の拡散から、ピクセルアート特有の鮮烈な輝きへと劇的に変化しています。全体的な雰囲気は確実に90年代の16bit風ゲームの世界観を醸し出しており、時代を超えたノスタルジックな表現が実現されています。
一方で、キャラクター部分、特に顔の変換については、背景に比べて滑らかな質感が残る傾向が見られました。また、服の柄や色が変化しています。

ピクセルアートを動画化
ピクセルアート画像から5秒動画にアニメーション変換できました。キャラクターと背景がわずかに動くことで、生きたドット世界を体験できます。BGMも自動で付与されます。
「PixelPixel」は単なる静止画フィルタにとどまらず、実写からドット絵変換、そしてドット絵へのアニメーション付与をワンストップで行える点が大きな魅力です。
この技術は、ゲーム風プロフィール画像としてSNSアイコンに最適です。また、キャラクター紹介のファンアート演出、イベント告知やプロモーション映像のノベルティ動画、ドット絵生成プロセス解説の教育コンテンツなどで活用が期待できるでしょう。
次回は、また新たなAI実験に挑戦します。
引き続き、お楽しみください。