PixVerseの「炎の咆哮」エフェクトを試す|最新AIで実験 Vol.42

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。
今回は、PixVerseの「炎の咆哮」エフェクトに挑戦します。テンプレートのコンセプトは「もう一度煩わせたら、火を吹くぞ」という挑発的なコピーとともに、炎を纏うような派手な演出を追加します。静止したキャラクターがエネルギーを蓄え、攻撃的な構図を映像で表現することができます。
使用素材
AIインフルエンサー「おむすびちゃん」の武術スタイルのポートレートです。ロケーションは霧に包まれた竹林で、白と黒のシンプルな道着に身を包み、低い構えをとった姿からは緊張感と集中力が伝わってきます。霧と竹の緑が背景となり、静けさの中に張り詰めた空気が感じられる一枚です。

出力結果
生成された動画では、構えを取ったおむすびちゃんの動きは最小限にとどまりつつも、目の奥に宿る力と集中が映像で浮かび上がってきます。エフェクトが発動する中盤以降、空間の緊張が一気に高まり、彼女の口元から燃え盛るような炎が咆哮と共に吹き出すシーンへと転じます。竹林の深緑とオレンジの炎のコントラストも印象的で、わずか5秒の動画の中に、静と動の明確な演出が成立していました。
「炎の咆哮」エフェクトは、キャラクターに内なるパワーや爆発力を演出するのに適したテンプレートです。日常的なワンシーンを物語の転換点に変換してしまう力があります。
この技術は、アクション系のプロモーション映像、キャラクター紹介、ゲームやアニメの短尺演出、演劇や舞台作品のコンセプト動画など、多様な映像表現への応用が期待できます。
次回も、PixVerseのポテンシャルを探っていきます。
引き続き、お楽しみください。