フィジカルAIの入り口としてスタートしたスタックチャン開発。その第一歩として、まずは必要な機材を揃えました。いよいよ開発が始まります。
今回用意したのは、頭脳・駆動・接続・電源という、ロボットの基本構成を担うパーツ一式です。
中核となるコントローラ
- M5Stack CoreS3
ESP32-S3を搭載したIoT向けの開発キットです。Wi-FiやBluetoothを内蔵し、タッチディスプレイも備えているため、ロボットの「脳」と「顔」を同時に担える存在です。
フィジカルAIの観点では、センサー入力を受け取り、LLMや画像認識モデルと連携させる“エッジ側の実行基盤”になります。まずはここを中心に構築していきます。
動きを生み出すアクチュエータ
- SG90 9gミニサーボ
スタックチャンの首振りや簡単なモーションに使われる小型サーボモーターです。軽量で扱いやすく、プロトタイピングには最適な定番モデル。
まずは「反応する」体験を作ることが目標なので、視線を向ける・うなずくといったシンプルな動きから実装していく予定です。
接続と電源まわり
- GROVE 4ピン ジャンパオスケーブル
- Anker PowerLine III USB-C & USB-C 2.0 ケーブル
- Anker Nano Charger (20W)
センサー接続用のGROVEケーブルと、安定した給電・書き込み用のUSB-Cケーブルおよび充電器。開発初期は「電源が不安定」というだけで多くの時間を失います。その意味でも、信頼できる電源周りを追加しました。
これで足りるのか?技術的な観点からの整理
現時点のゴールは「カメラで何かを認識し、反応する」こと。
ここで確認しておきたいのは次の点です。
- CoreS3内蔵カメラを使用するのか
- 外部カメラモジュールを追加するのか
- サーボを1軸で動かすのか、複数軸にするのか
- 外部バッテリー駆動にするのか
もし内蔵カメラを活用する場合、最低限の構成としては今回のセットで検証は可能です。ただし、安定動作や可搬性を考えると、以下は将来的に追加検討の余地があります。
- モバイルバッテリー(独立駆動用)
- サーボ用の安定化電源
- ケース・固定パーツ
- マイクやスピーカー(対話機能を拡張する場合)
フィジカルAIは「ソフトだけで完結しない」という点が本質です。電源、ノイズ、発熱、物理干渉。こうした要素がAI体験に直結します。だからこそ、まずは最小構成で動かし、課題を可視化していくプロセスで動かしていきます。
明日から始まる「検証フェーズ」
明日からはいよいよ実装開始。
フィジカルAIの面白さは、「認識がそのまま現実の動きになる」瞬間にあります。画面の中で完結するAIとは違い、空間に存在するAIへ。
その第一歩として、検証しながら、足りないものを特定し、拡張していく。
その過程自体も、このプロジェクトの重要なコンテンツとしてお届けしていきます。