PixVerseの「万物カーリー化」エフェクトを試す|最新AIで実験 Vol.29

AI CREATIVE BASEが探求する最新の生成AIツールや機能を試す実験シリーズ。完成作品だけでなく、試行錯誤の過程も包み隠さず公開します。クリエイターの視点でAIツールの可能性を探り、その実用性と表現の幅を検証していきます。
今回は、PixVerseの「万物カーリー化」エフェクトに挑戦します。キャッチフレーズは「気分が悪いなら、ヘアスタイルを変えてみる」。写真を投入すると、わずか数秒で被写体にふわりとカールが生まれ、ライトに合わせて髪が揺れるミニムービーに変換してくれるテンプレートです。
使用素材
AIインフルエンサー「おむすびちゃん」のポートレートを採用しました。雨上がりの夜、ネオンが濡れた路面に映える都会の路地。ブルーブラックのストレートボブに、ダスティラベンダーのトレンチコート。背後には赤いネオンがにじむ看板があり、髪の輪郭に暖色のリムライトが入っています。前面には青みの補助光が回り、頬と瞳に控えめなキャッチライトが乗る構図です。

出力結果
生成された動画では、冒頭にストレートボブのおむすびちゃんが壁際に寄り掛かり、雨粒の光を受けながらカメラを横目に見ています。その後、赤いネオン光を合図に髪がふわりと浮き、内側から外巻きへウェーブが生まれます。あっという間にリッジの強いカーリーヘアに完全に変化し、毛先がバウンドするたびにリムライトがハイライトを描きました。髪を動かすモーションブラーは控えめで、一本一本が立体的に分離しており、ネオンの赤や背景のブルーと混じることなく陰影のコントラストが保たれています。
「万物カーリー化」エフェクトは、髪型の劇的なビフォーアフターに特化したテンプレートです。自動でリムライトの強さやカールのボリュームを調整し、背景ネオンの色温度に合わせて髪色のハイライトも再計算されるため、合成による違和感がほぼ生じません。ストレートとカールのコントラストがはっきり出るよう、輪郭線に暖色リムを入れ、正面に淡いフィルライトを足すと変化の立体感がより強調されることがわかりました。
この技術は、ファッションブランドのイメージ広告、キャラクターのイメチェンPV、TikTok向けの髪型チェンジ動画など、幅広い用途で活用が期待できるでしょう。
次回も、PixVerseのポテンシャルを探っていきます。
引き続き、お楽しみください。